【コー助の通院記録&徒然なる日記】

8月13日(月)〜18日(土)


8月18日(土)曇: 15日からの旅行最後の日、帰宅の途につく。
10:30am:北軽井沢を出発。高速が混むとひどいので碓氷峠を経由して下道で移動。

12:20pm:吉井に到着。昼食を取る。鉄板焼きの牛ヒレ肉を4切れあげる。美味しそうに食べる、                     というか飲み込んだ。

2:30pm:自宅へ向け再出発。キャリーケースでよく眠っている。

4:40pm:眠っていたがオナラを3回して起き、すぐにジタバタおちつかな ったのでケースから出す。すると窓に向かって何度も伸び上がったり、ヒュンヒュン言ったり、 全く落ち着かなくなった。多分オシッコだろうと思い、GSで降ろすつもりで移動を続けた。

5:00pm:会員になっているGSに到着。 すぐ抱っこして近くの畑側に下ろすと、オシッコはしたが、そんな量でもない。 するとすぐにクルっと丸まったかと思うと腸の白い粘液がついた 軟便を大量にした。すこし歩いてまた丸まり今度はすっかり形の無い便をしてしまった。 嘔吐はないのでそのまま家に帰る途中、公園で降ろし再度ウンチをさせるとまた下痢を3,4回。体を 丸めて出そうとしても出てくるのは液体状の便。今まで下痢は1度しかなく、こんなに何度もしたのは 初めてなので、すぐ家に戻り、コー助が子供の頃診て貰っていた獣医に電話をする。

5:30pm:診察に連れて行く。 熱を計ると38.8℃、便の検査も正常で、多分知らない場所での生活と長距離移動の疲れからくるストレスで 下痢をしてしまったのだろう、と背中に栄養剤と下痢止めの大きな注射1本と、抗生物質の小さな注射1本を うってもらう。いつものことだが、注射をされている間、ひとことも声を発することなくジっとしている。 薬をもらう。

6:30pm:帰宅

7:00pm:お昼にあげた牛肉や朝食べたであろうものを殆ど未消化のまま、2回吐き、そのまま眠る。 途中で起きてゲージの扉を手でカリカリして、出して欲しい仕草をするがそのまま安静にさせておく。

7:40pm:お父ちゃんがコー助を撫でていると突然嘔吐。

8:00pm:我々が食事をしようと席につくと、コー助が我が家に来た生後1ヶ月少しのころのような キュンキュン言う声を出しつづけ何かを訴えている。もしかしてお腹が空いて泣いてるのかと思い、 別室に食卓を移動。今思えば、あの異常な泣き方は、お腹が痛い、苦しい、辛い、ウンチをしに 外に出たい、我々の側に来たい、などを訴えていたのに違いないと思う。それを察してやれなかった。

8:40pm:別室から様子を見に来ると、ゲージ内に茶色い液体が3ヶ所ある、下痢のようだ。 すぐにゲージから出して汚れたお尻を拭き、夕方かかった獣医に電話し様子を説明すると「吐きだすと マズイ」と、色々様子を聞かれるが埒があきそうでなかったので話の途中で会話を終わらせ、急患で 見てもらえる所を探す電話を掛け始める。

その間も家の中で場所を変えながら、ひっきりなしに ゲコゲコ吐いてしまう。色々相談に乗ってもらっているIさんに電話し、急患で診てもらえるドクターを 知らないか聞くが、すぐには思いつかないよう。携帯だったので途中で電話が切れてしまった。

今までかかったことのあるドクター、コー助はかかったことがないが、他の子がかかっていると 聞いているドクターにまず電話をかけてみるがつながらない。 イエローページを開き、動物病院の欄を見るが、大きさがまちまち、県内全ての病院のあいうえお順の 掲載が私の落ち着きを無くさせた。一体どの市町が自宅から近いのか?地の利にまだ 明るくないのでそれが一層焦らせた。しかし兎に角電話を掛けてみるが 呼び出し音ばかりが鳴り、かかってものんびりとしゃべる留守番電話。頭に血が上った。

その後もコー助は 玄関に行く途中で下痢をし、玄関におりて嘔吐を2回。この時、外に出ようと扉を見つめていた。 いつもウンチ、オシッコは殆ど外でしているからだ。お父ちゃんが、「ここでしていいよ」と声をかけ た。玄関に座っていては体が冷えるのでタオルで体を包み、部屋の中に戻ってもらう。私は引き続き電話を かけまくる。

病院を選んでいる余裕はなく、心臓の過誤診を受けたドクターにも電話をする。そこは自宅に電話が つながり急患も診てくれるからだ。電話をするが奥さんが出て用件を話すと、 「うちの患者さんですか?」とまず聞くのでそうだ、と再度名前を伝えると、「ちょっと待ってください」 と一たん保留にされる。戻ってくると、「生憎外出してしまいました申しわけございません」と 言われる。「どこか急患を診てくれる病院を知らないか」訪ねるが、知らないとのこと。 「8時くらいまでやっている病院に電話してみたらどうか、お大事に」と言われ電話は終わり。

再度イエローページに目をやり、電話を掛けだすと玄関のチャイムがなる、すぐにIさんだと思い、 受話器を持ちながら玄関に走ると、やはりIさんが来てくれた。すぐにあがってもらう。
ゲコゲコいってるコー助の目と鼻を見て、目は濁ってないし、鼻も濡れているし、というお父ちゃんとの 会話が聞える。

何度目の電話か分らないが、つながった!様子を伝えると、「時間外でもいいですか?」と言われたが 何でもいいので診て欲しいので「連れて行きます」と名前と電話番号を伝え準備をする。 家にあるだけのお金を財布につっこみ、携帯電話とイエローページ、トイレットペーパーを車に投げこみ、 それでも家の玄関のカギはかけ、出発した。コー助はキャリーケースに入れた。 その間、Iさんがお父ちゃんに病院の近くまでの地図を書いてくれた。
ちょうどすぐ側の空き地で盆踊りが催されていて、去年はコー助と遊びに行ったのだが、この時は 盆踊りの歌や、人のざわめき全てが 私達の、焦り、不安、イライラに拍車をかけた。

その病院は隣市にある。つくまでの時間が気になる。私はコー助と一緒に後部座席に乗り、 車内灯をつけたまま、ケースの中のコー助の顔や様子が見えるように足元に座った。
少し移動すると、またゲコゲコ2回吐いた。すでに吐いてるものは白い泡状で、胃の中にはもう何もない。 そのまま横になり目をつむった。鼻先がこっちに向いてるので、息をしているか、鼻は濡れているか 指をあててみるが、よく分からない。あまり鼻息も聞えないがお腹を見ると呼吸はしている。早さも そんなに速くはなさそう。

随分走った気がして、顔を外に向けるがまだ見知った場所を走っていた。 1車線の一般道だったがお父ちゃんが遅い車を2台抜いた。信号で止まらせられる度に この車が救急車だったらと何度も思った。 コー助が目をつむる度に、疲れて目をつむっているのか、このまま二度と目が開かないのでは ないかと、不安で一杯だった。兎に角一刻も早く病院に着きたかった。

9:40pm:病院近くで少しだけ迷ったが、無事に到着した。 随分新しく、キレイな外観の病院だ。 車を駆け降り、扉を開けると、前に診て貰っていたのであろう、黒いワンコと家族が4人ほどいて、 先生は私の存在を認めたが、家族に鑑札札の説明を続けていた。 急いでいる私はその1、2分位の時間が余りにも長くて、「何をのんびり話しているの!」と思ってしまった。
会話が途切れるのを待ってすかさず「電話をしたものです」と名前を言うと奥の診察室に案内して くれた。
事情を話す、いつからいつまでの旅行で、何を食べたか。車酔いはするか、異物食癖があるか、 ワクチンはうっているかなど聞かれる。ここでは情報を漏らさず伝えようと落ちついて冷静に話したつもり ではいたが、やはり早口になっていたのも感じた。

まずは体重を計った、10.95kg大分痩せてしまった。先生は「コー助君、気持ち悪かったのかー、 そうかー、」など名前を呼んだり、優しい言葉をかけてくれながら 体を触ったり、目や耳、歯茎を診ている。先生の初対面の様子、話し方、接し方、が私達を少し安心させてくれた。 今までかかった病院の中で、コー助の名前を呼びながら笑顔で、声を掛けてくれながら診察してくれた 先生は初めてだった。

少し元気はないが、ぐったりしている様子はない、目も輝いているし… 検便をして採血をして、体力も落ちてるでしょうから点滴をして今夜はこのまま預かりましょうと 話してくれた。
検便をするが腸の粘液しか取れず、本当に少量の便で検査してもらう。 本当に微量の細菌があるようだが、それもほとんど腸の粘液しか取れてないので 明日便をしたらそれを再検査しましょうということ。
血液検査では初めて後ろ足の血管から取るが、血管がなかなか見つからず、2度刺して ようやく取れた。この間も、コー助はジっとだまっている。 検査結果が出るまで15分診察室で待つ。最初コー助は私の膝の上に座ったり、うつぶせになったり していたが降りたがったので降ろすと、部屋の中の臭いを嗅いでまわって確認している。 その後落ち着いたのか、私達の足元に横になり、目をつむった。 今年の春にワクチンはうっているので、パルボウィルスの可能性は低いけれども、ワクチンを うっていても体力が落ちていたりすれば感染することもあるし、頭に入れておかなくてはいけない、 とも言われたので結果が出るまで緊張で一杯だった。
寝ているコー助のお腹をずっと撫でていた。

15分後、先生が結果を知らせてくれる。 あれだけ吐いたり、下したりしたので赤血球が若干多くなり白血球数が少なくなってはいる。 しかし、ネギ類を食べたことによるかも知れない、血液の溶血もなくキレイだし、やはり 今夜点滴をしてあげて、明日の午前中様子を見て、療養食をあげて、それで吐いたり、下したり しなければ夕方引取りが可能でしょう、と言われた。
原因はこの段階でははっきりしていない。

先生にコー助をお願いしようと、お父ちゃんが“抱っこ”といいながら手を出すが、 ドアの前に行って耳をたおし、尻込みしている。もう何をされるのも嫌なのが分る。 仕方なく無理に抱っこして先生に手渡すと、 「それじゃ、コー助くん、お留守番しようか」とコー助を抱っこして連れて行った。
もし何かあれば電話してくれるということだったので「何時でも構わないからもし何か あったらすぐに電話を下さい」と最後に伝え、病院を出た。

コー助にとって初めての入院となった。

扉を閉めた途端、足がガクガクして力が抜け、涙が出てきた。
原因は分らないとはいえ、今回の長旅が影響していることは確かだろうし、 知らない場所、人との行動、睡眠不足など大きなストレスを与えたはずだし、 もしかしたら何か食べなれないものを食べさせてしまったかも知れない、と 本当に悔やまれて仕方がない。

家に戻り、部屋の中の汚れを掃除しながら、苦しかったに違いないと思うと、また涙が溢れた。 ゲージもきれいに洗っていつもの場所にセッティングしたが、つい振り返ってしまっても コー助のいないからっぽのゲージがそこにあって、いつもよりずっと広い空間に見えた。
「今コー助はどうしているだろう…」


8月14日
焼きたてのとうもろこしを狙うコー助
8月14日
ポチ子ちゃん
8月14日
哲ちゃん、モコちゃん
8月14日
ポチ君
8月14日(火)曇晴雨: 今日は“しつけ教室”のI先生がキャンプをする場所で、ダッチオーブン料理の基本を教えて頂き、 尚かつご相伴にあずかってしまった。他の仲間も集まり、人間8名、ワン子7頭、ニャン子3匹のにぎやかな 集まりになった。前にBBQに誘って頂いた時はコー助には人の食べるものは殆どあげなかったのだが、今日は、夕食を手作り食にしてることもあって、大体のものはちょっとずつ 分けてあげた。コー助の目はそれはそれは輝いていた!
ダッチオーブンのメニューは、 鯛の塩焼き、鶏と野菜の丸焼き、下準備はとても簡単だが、出来上がりはとってもおいしい!! 他にもシュラスコ、タコと野菜のマリネ、焼きおにぎり、おでん…などなど、大勢で食べる料理は 本当に格別。ダッチオーブンの魅力にはまってしまいそう。

8月13日
宇宙人ではありません…
8月13日(月)曇: 今日はすごい顔で寝ていたので思わず撮ってしまった。ゲージの柵1本を咥えた まま、白目までむいて眠っている。部屋の中で一遊びしたあとはゲージにもどり、息が整うと 気持ち良さそうに眠るのだが、今日は久々に笑える顔をしていた。もっと子供の時は 体全体がブルブル痙攣して驚くこともあったけど、いつからか、時には夢を見ているのか、 起きてる時には 出さないような“ウォン、ウォン!”という甲高い声を出してみたり、かけっこでもしているように 手足を前後に動かしてみたり、見ているとなかなか面白い仕草をしてくれる。

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